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土地選びの失敗例 (その1)


今回のテーマは土地の選び方について。

多くの人にとって家づくりの第一歩である土地選び。

入口であるが故に(?)意外と難しく、躓いてしまう方も多くいらっしゃいます。

 

実際に土地選びを経験した方がどんなところで失敗してしまったのかを見ながら、失敗しないための土地の選び方、考え方をご紹介します。


こんにちは!

快適暮らし研究室 室長の深野木 託です。

 

 

 

土地に限らず、家具や家電などなかなか買い直すことができない買い物ってついつい悩んでしまいますよね。

私もかなり悩んでしまう質でして、これだ!と決めてお店に行ったのに、いざとなるとまた悩んで結局買わずに帰るなんてことがよくあります(笑)

 

 

家や土地のように大きな買い物となると、絶対に失敗したくない!と尚更悩んでしまいますよね。

 

 

今回は、そんな「失敗したくない!」という気持ちが原因になってしまった失敗例をお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

●「存在しない土地」探し?

 

「こんな土地を探しているのですが、ありますか?」とやってきたAさんご一家。要望を聞いてみると次の様なものでした。

 

・最寄りの駅まで徒歩10分以内

・近くのスーパーまで徒歩5分以内

・周囲に他の家が無い広い土地がいい

 

「駅もスーパーも近くて周囲に家が無い土地」というのはかなり厳しい条件です。

 

通常であれば到底見つかるはずもない土地・・・ですが、幸運なことにたまたまこの条件にピッタリ当てはまる土地があったのです!

 

・・・しかし、見つかった土地は少し予算オーバー。

 

 

どうしようかな・・・と悩んでいるうちに他の方に買われてしまいました。

 

 

その後もいろいろな土地を見ましたが、最初に見た土地以上のものは結局出てきませんでした。

 

 

 

 

 

どうして失敗してしまったのか?

 

Aさんが土地探しに失敗してしまった理由は次の2つです。

 

1.要望を整理できていなかった

2.最初に見た「理想」に捕らわれすぎてしまった

 

 

土地選びで言われるのは「100点満点の土地はない」ということ。

 

実際にAさんの要望を全て満たす土地はありませんでしたが、いくつかを満たす土地はいくつかありました。

 

スーパーには車で行くことになるけど他の要望は叶えられえた土地、駅まで少し歩くことにはなるけど他の要望は叶えられた土地など・・・。

 

もし、Aさんが要望を整理し優先順位を付けていたら結果は変わっていたかもしれません。

 

両立しづらい要望があること自体は大きな問題ではありません。

大切なのは、どちらを優先するかという判断を先にしておくことなのです。

 

 

 

なによりAさんが不幸だったのは、最初に(価格以外は)理想通りの土地に出会ってしまったことです。

 

理想通りの土地を手に入れることができたかもしれないという経験、そこでの生活のイメージが、優先順位を考えて他の土地に決めるという選択肢をAさんから奪ってしまったのです。

 

 

 

 

 

分かっていても避けづらい落とし穴

 

少し極端な例を挙げてしまったので、「自分は大丈夫!」と思われた方もいるかもしれません。

 

こうして聞いているだけなら、まさかそんなことと思われるかもしれませんが、実際に土地を見て回ると「いいけどここだけちょっと気になるな・・・」と知らず知らずのうちに考えて、「もっといい所があるんじゃないか?」となってしまいがちです。

 

 

「待っていればすぐいい土地が出るかもしれない」というのもよくある失敗です。

 

土地を見に行く前に家族でしっかり話し合い、優先順位を付けておくことでそれが道しるべになります。

100点満点の土地が見つかることはまず無い」としっかり心に留めておくことが大切です。

 

 

 

自分がいいと思った土地は、他の誰かもいいと思っている土地であることが多く、買おうとした土地が先に買われてしまった!というのもよくある話です。

そんなときに、忘れて次にいけるか、買えなかった土地を思い、ずるずる引きずってしまうかが分かれ道になります。

 

まるで恋愛のようですね(笑)

 

 

 

 

 

家づくりでもそうですが、土地選びにおいて大切なのは優先順位をあらかじめ決めておくこと。

 

基本的なことなので、「当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、

人生で一番大きな買い物であるが故に、見失ってしまいがちです。

 

実際に土地を見に行ったりするとどうしても判断力が鈍ってしまいます。

ノートを1冊作って家族の要望をまとめたり優先順位を書き留めたりして、いつでも見返すことができるようにしておくのがオススメです。


書いた人

宅地建物取引士・2級FP技能士・暮らし省エネマイスター・独身

深野木 託

実家の断熱リフォームに感動し、大学院で住宅の快適性を専門に建築環境工学を学ぶ。2017年に宅地建物取引士を取得。

最近、欲しいと思える土地を見つけてしまいまだ結婚できていないことを悔やんだ。